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前田義昭という名の写真人の独白

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グーンと追求せなあかんよ —スミオのひとりごと293 No.393—

「なぜこんなことが起きたのか」
 と安倍は言った。日本の民主主義の根幹を揺るがすほどの前代未聞の事態が財務省に起こっているのに、まるで他人事のような表情でとぼけた発言する。これがこの人間の本質だ。
 自分自身および妻を通しての無言の圧力、いうところの忖度を役人に押し付けた結果であることを自分が一番よく知っているのにこんな発言をする。本当に真相を求める気があるなら妻や佐川が証人喚問に応じるように動くべきである。(どうやら佐川の方は決まるようだ) 籠池の時はすぐに決まったのに安倍の妻となると自民党はどうも歯切れが悪すぎる。 
 一方、長期勾留されている籠池は今回の種を蒔いた張本人である。目論見がついえた今ではこの期に及んで逃げ回る安倍には反感のボルテージが最高に上がっているに違いない。オレを簡単に証人喚問したのに自分の妻には煮え切らないのが許せんというわけだろう。籠池の言葉にならえば野党に「もっともっと、グーンと追求せなあかんよ」というわけだ。 
 役人はいいにせよ悪いにせよ融通がきかないのが昔からの特質だった。それがボクの知る役人像であり矜持だった。ところがなぜ今こんなにものわかりのいい役人ばかりになったのか。安倍が自分および妻が森友学園に関連していたら、総理や国会議員も辞めると言い放ったときのあのいきり立った態度を思い起こす。口角泡を飛ばすといった表現がぴったりの身振り口振りだった。ものわかりがよくなった役人はこの場面を目にして、これは守らなければならないと思ったことは容易に考えられる。
 この背景には2014年5月に内閣人事局が発足し、上層部の役人の人事は官邸がにぎることになった事と無縁ではないだろう。政権ににらまれては出世ができない。本来なら役人主導をセーブするいいかたちにならなければならないのに、安倍はこのシステムを悪用し無言の圧力をかけた。森友に関しては安倍昭恵が籠池の老獪な口車にのり深入りしてしまったのが発端だったが。安倍案件ということであればなんとしても籠池が望む条件で折り合わなければならないと、ものわかりのいい役人たちは動く。自分の出世がかかっているわけだから。ついに公文書である決裁書の改ざんにまでつきすすんでしまう。つまり犯罪に手を染めてしまうことまでやってしまう。いくら出世したくても役人としての箍を外すことまでやってしまうだろうか。
 “赤信号みんなで渡ればこわくない” 状態になっているのではないだろうか。手を染める者が多ければ多いほど気が楽になって怖くなくなる。そこには国民の財産を扱っているという気持がすぽっと抜け落ちているのだ。いくら値引きしたって自分たちの腹はいたまないというわけか。手を染める時は共有感覚はあっても責任問題になると一人の人間に押し付ける。役人も政治家も同じだ。麻生が会見でさらに口を曲げて佐川と呼び捨てにし、なんでオレがこんなことに巻き込まれなくてはならないんだという態度をあからさまにする。また「安倍、お前の嫁がへんなことに手をだすからこんなことになったんだ」と腹のなかで言っているのももろに判るのだ。
 9月の総裁選での安倍の三選はなくなった。いやこの件がなくてもボクはそう思っていた。先の衆院選で自民が勝ったのは安倍の力ではなく、小池のオウンゴールによる辛勝だったことは自民党議員の共通認識としてある。つまり強い総裁ではないのだ。またこれまで安倍が任命した大臣の不祥事が数えきれないほど連発してきた。いよいよ今度は自らの発言に縛られて尻に火がつき総裁どころか議員すらあぶなくなるだろう。
 もうひとつ。小泉進次郎が改ざん問題で役人だけに責任を負わすなと発言している。これを発言だけに終わらず行動で示してもらいたい。小泉もそろそろそんな時期にきているのではないだろうか。

2018.3.15











by y-lu | 2018-03-15 13:16 | 日常雑感 | Comments(0)