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前田義昭という名の写真人の独白

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横綱失格 —スミオのひとりごと290 No.390—

 大相撲の横綱は最高位として他に類例をみない位置づけになっている。
 かつて朝青龍が横綱はいってみればチャンピオンだと言っていたがこの認識こそまったくの的外れだ。朝青龍のいうブロボクシングなどのチャンピオンはタイトル戦で負けたらその座から落ちる。その点では単純明快だ。しかし、大相撲の横綱の位は、負け越したからといって番付から落ちない。降りる時は自らの意思によってその座を去る。そこが他の格闘技と違って精神性が重要視されその一点こそが大相撲の横綱たるところだ。連続優勝した翌場所に一人の力士に一方的に負けたといって引退した佐田の山のように退き際を大事にする美学がある。負けが込んでいないにもかかわらず孤高の決断をするのが横綱だ。
 昇進する時よりも引退する時のほうが難しい。つまり横綱は横綱たる自覚というものが求められるのだ。白鵬にはこれがまったく欠如している。いままで指摘してきたのでくどくど書かないが、数々の見苦しい土俵態度や日頃の言動は横綱失格である。自らの立場をわきまえず、なりふり構わず一つでも多くの白星を積み上げることに狂奔しているのが今の白鵬だ。そして不幸にもそれを諭してやる者が誰もいない。
 郷に入れば郷に従え。日本の国技の大相撲に入ったからには、その規範に忠実でなくてはならない。日本人であろうがモンゴル人であろうが同様である。モンゴル人である白鵬は育った風土も違うので日本人以上にたいへんに違いない。しかし、オレはこう思うからといって横紙破りなことを平気でする。協会がそれを黙認すれば大相撲の屋台骨を揺るがすことになる。これを貴乃花が一番危惧していることだと推察する。だからこそ、この機にこそ大相撲の本道に戻らなければならないと思うからの行動に違いない。
 報道によれば、宴席で白鵬は貴ノ岩を説教していたということだ。いくら横綱であっても他の部屋の力士を説教するなどは越権行為もはなはだしい。もし目にあまる行為があったらその部屋の親方から言ってもらうようにするのが筋だ。貴ノ岩にすれば、高校のOB会の席に本来いるべきではない人物がいて、その人から説教されたら腑に落ちないのは当然だろう。しかし、白鵬や日馬富士は同じモンゴル人だからという認識でしかなく、部屋のしきたりなどはまったく欠落している。ここに発生した暴力行為は、自分たちの気に入らない発言を又聞きしたことによるリンチにすぎない。横綱が寄ってたかって無抵抗の平幕を一方的に暴行したということだ。
 白鵬は止める気があったら止められるはずだ。見て見ぬふりをする白鵬は日馬富士と同罪だ。いや直接手を下した日馬富士より悪質だ。また休場の身で宴席に顔を出し、これも止めなかった鶴竜も同罪だ。この三人は横綱の自覚がまったくない。そしてこれらの横綱に給与停止のペナルティしか科せなかった相撲協会、とりわけ八角理事長の腰の引けた対応が浮き彫りになってしまった。
 今の状態を根本的に変えない限り大相撲の危機は乗り切れないだろう。強そうな者ならどこの国からでも連れてくる今の相撲界の風潮に警鐘を鳴らしたい。

2017.12.26











by y-lu | 2017-12-26 11:58 | 日常雑感 | Comments(0)

相撲界にも文字どおり裸の王様がいた —スミオのひとりごと289 No.389—

 白鵬は相撲界で自分がいちばん偉いと思っている節がある。
 相撲界における最大の価値基準は優勝回数の多さにあると白鵬は思っているのではないだろうか。40回も優勝している者は自分の他にいない。だから前人未到の優勝回数をもつ自分がいちばん偉い。この単純で間違った見識が、自ら成し遂げた偉大な記録を毀損する考え方であることを白鵬自身は知らない。その上、誰も親身になって意見を言ってやるものがいないのは白鵬にとって更なる不幸と言わざるをえない。
 優勝回数8回の八角や22回の貴乃花などは白鵬からみればはるかに格下なのだろう。まして優勝のない宮城野親方などはアゴで使えるくらいにしか思っていないのではないだろうか。朝青龍が高砂親方を朝潮と呼びすてにしていたのを思い出した。九州場所の優勝インタビューはよかったという宮城野親方の報道があった。白鵬を賛辞するこの親方の発言がすべてを物語ってはいないか。親方とは名ばかりで白鵬にとっては付け人に毛のはえたくらいの存在なのだろう。このように部屋の親方をはじめ、たしなめる者がいないからますます増長する。これをただすのは最後は理事長しかいないはずなのだが。
 しかし、八角理事長は一力士の領分をこえたあの優勝インタビューに対して厳重注意をしたのみだった。もっと果敢に少なくとも初場所は、横綱にあらずとして出場停止のペナルティーを科すべきだった。そして、この機会に反則ぎりぎりの雑な相撲、的外れの発言や行動をひとつひとつ取り上げて厳重注意をすべきだ。そして、前にも書いたがこれを尊重し順守しなければ引退勧告をすべきである。理事長というものはそのくらいの権威をみせなければならない。
 存在感がないのはこの親方にもあった。引退会見で日馬富士は貴ノ岩のことを弟弟子と言っていたが、他の部屋の力士に対してそのような誤った認識はモンゴル人力士であっても考えられない。伊勢ケ濱親方が横にいるのだからその発言を訂正させなければならなかった。もしかしたら親方自身もおかしいと思わなかったのだろうか。また白鵬は理事長講話の席で、貴乃花が巡業にでるのならば参加したくないと言い、これは力士の総意だとも言ったらしい。理事長はこの発言を却下するどころか、渡りに船とばかりに力士会として意見を提出せよといったらしい。
 こういう威厳のない理事長や親方たちばかりだから、傍若無人な白鵬を抑える事ができないのだ。相撲界がこんな現状だから貴乃花のいらだちが積み重なるのだろう。こんなゆるい角界であってはならない。この事件を機に一気にその思いが噴出したに違いない。
 かつて角聖の双葉山を尊敬すると言っていた白鵬はどこへいったのだろう。力士として模範的なあの発言は今や雲散霧消してしまっている。

2017.12.2











by y-lu | 2017-12-02 07:32 | 日常雑感 | Comments(0)