人気ブログランキング |

前田義昭という名の写真人の独白

<   2015年 05月 ( 1 )   > この月の画像一覧

大阪都構想で見えたもの —スミオのひとりごと199 No.299— 

 お通夜のような表情だった。勝利したにもかかわらず自民党をはじめとする大阪都構想に反対する陣営の顔だ。そろいもそろって皆コケが生えたような生彩のない人間ばかりだ。それとは対照的に負けた橋下は清々しく笑顔さえみせていた。 この表情から推察すると橋下は負けたとおもっていないのではないだろうか。自民から共産まで束になってかかってきてもたったの1万票程度の差でしかなかったが、この対比はなんだろう。一言でいうと、家業として政治家をやっている者たちの危機感ではないのか。
 マンネリ化した家業政治家と、畑違いから政治の世界に入りいままでのぬるま湯政治を一新させようとした者とではこんなにも違うのだ。今の日本は才能があっても、俗にいうジバン・カンバン・カバンの壁があってなかなかそれができない。それを盾に家業政治家は代々引き継いだ権力の甘みにしがみついてそれを離すまいとする。大阪市民は幸か不幸かそちらの方を選択してしまった。結果として旧来の体制のままでいき、橋下は任期満了で大阪から去る。大阪は変革のチャンスを逸してしまった。また弁護士にもどると発言していたが、こんな卓越した才覚を弁護士のような余人をもって替えられる仕事をさせるのは日本の損失だとボクはおもう。都構想が実現していたら安倍の憲法改正に協力するといわれていたが、これでオジャンになってかえってよかった。捲土重来を期して安倍の対立軸の旗頭として日本の改革に打ち込んでほしいと思うのだ。官僚に支えられ、また岸信介から続く家業政治家の代表格の安倍では公務員改革などとてもできるわけがなく日本はよくならない。
 この選挙でみえたことは、選挙民が直接選べる一票がこんなにも関心が高くスリリングだということだ。それを示してくれただけでも橋下の功績は大きい。間接的な日本の内閣制では逸材がトップリーダーになるのは難しい。直接選べる大統領方式の方が国民の総意をあらわせると思う。総選挙での毎回の低投票率は誰が総理大臣になるか判らず、一票の手応えのないこの制度が大きく起因しているに違いない。

2015.5.21
by y-lu | 2015-05-21 08:01 | 日常雑感 | Comments(0)