人気ブログランキング |

前田義昭という名の写真人の独白

<   2015年 02月 ( 1 )   > この月の画像一覧

スミオのひとりごと.193 No253

「飛んで火にいる夏の虫」と「それをはずみにしようと考えた為政者」

 昔、映画で力もないのに勇んで悪人の巣窟へとびこんでいくシーンなどがあると、必ず頭目がこのセリフを吐いてかんたんに捕えてしまう。しかし、そんな場合でも必ず正義の味方鞍馬天狗が白馬に乗って駆けつけ助けるのがつねだ。映画では。
 部外者の我々がどうにも理解できないのは、“イスラム国”のようなところになぜ行くのかということだ。岡目八目で傍から見ればこんな結果になることは百も判りきっている。いままで他の紛争地域から生還できていた自信があり、この種の取材サークルにどっぷりつかっているとある程度マヒするところがあるかもしれない。しかし、それにしても無謀だ。他の危険地域に入ってリスクを負うレベルと、今回の無謀さとは違う。いわれているように“イスラム国”は無法ものの重武装した集団テロ組織であって、これに比べると北朝鮮さえが健全にみえてくるほどだ。捕らわれたもう一人の日本人を救出するためというがどんな手だてがあったのか。たんなる安手の正義感だけではないはずだがどうにも理解できない。本当に救出するつもりだったのかと疑問をもたざるをえない。一人の迂闊な行動で国益を損ねかねないのだ。相手にとってはまさに飛んで火にいる夏の虫だ。死者に鞭打つつもりはないが、こんな結果を想像できなかったのだろうか。ひとつ解せないのはマスコミなどでこの行動に対して批判する論調がほとんどきかれないことだ。また、それにしてもこの母親はマスコミの前でしゃべりすぎで、息子の出過ぎた行動を詫びるだけでよかった。
 非道卑劣きわまりないといった安倍のコメントなど空虚でしかない。テロに屈しないといってもなんの意味もない。罪を償わさせるというがどのようにするのか。前首相の野田あたりを手玉に取るのと訳がちがうと当初ボクも思った。最初に一報を聴いた時は面倒なことを起こしてくれたもんだと苦虫を噛み潰したかもしれないが、しかし直ぐさまこの悪賢い男はこの状況を自衛隊の海外派兵へ道筋をつける好機だととらえたに違いない。邦人がこんな無惨な殺され方をして、国民感情は“イスラム国”への憎しみが最高潮に達している。非道卑劣きわまりないといった非難や罪を償わさせるといった強い文言とここで辻褄があってくるのだ。本来首相という立場であったら、外務省の忠告を再三無視した無謀な行為を戒めるべきなのにそれには一言も発していない。ここからもこの状況を自らの防衛論を推進するために最大限利用しようとの思惑が垣間見えてくるのだ。

2015.2.6
by y-lu | 2015-02-06 18:11 | 日常雑感 | Comments(0)