人気ブログランキング |

前田義昭という名の写真人の独白

<   2013年 03月 ( 10 )   > この月の画像一覧

スミオのひとりごと.108 No.168    

シブヤの路上で
c0179267_10165663.jpg
 たまに渋谷に出ることがあります。
 百軒店にジャズ喫茶があった時代はまあまあよく行きました。小さな広告代理店に勤めていた頃は渋谷がターミナル駅だったことと、東横沿線に住んでいたこともあり何かといえば渋谷でした。そういえば『ブリック』なんてカウンターだけの酒場もありました。またよく行ったコーヒー店がありましたがなかなか名前が出てきません。(ここで検索をかける)『トップ』でした。当時は渋谷場外に行く前にここで検討を重ねていたものです。ここは今もあるようです。
 飲み過ぎて終電車に間に合わず駅前のサウナで泊まったことも屢々です。しかし7時には放り出されるので仕方なく会社に行くと、しばらくして当時の副社長が出勤して来て「いゃー、早いなぁ」なんて言っては、仕事熱心だと思いこんで喜んでいました。こっちは机で寝てただけなんですけどね。
 その時代の面影が今はまったくない渋谷ですが、写真的には面白い部分もあります。ふと前方をみると、サンタクロースの扮装をしたガイジンのおじさんがチラシを配っていました。カメラを向けると恥ずかしそうに微笑みました。こういう撮影は手早くやらないとトラブルのもとになります。
 ある店の側壁を見るとのぞき穴の表示が目に入りました。“のぞく”という行為は多分にシゲキ的です。これはまず人間しかやらないからです。当初、外から店内の様子を見る穴かと思ったのですが、駐車お断りの警告がありましたので、店から外をのぞく穴と察しました。こんな風に威嚇すればその効果は絶大かもしれません。
 この二つの写真に何か関連性があるのかと訊かれれば、とくにありません。何となくこのつながりで焼いてみただけです。写真ってこの何となくってニュアンスもけっこう重要かと思うのですが。
                           (撮影に使った半ちゃんカメラは、フジカドライブ 28㍉ f2.8)
2013.3.29
by y-lu | 2013-03-29 19:40 | 半ちゃん写真 | Comments(0)

スミオのひとりごと.107 No.167    

光と影
 
 天王洲には倉庫が居並んでいます。
 この一帯にはおいしいクラフト・ビールを飲ませるブルワリーや周囲の景観にマッチした橋梁があり、欧米にでも来たような雰囲気があります。ここより東側の運河を渡った海岸には、トレーラー基地があり色とりどりのトレーラーが広い敷地に高く積み上げられていて壮観です。ここも写真的にはちょっと面白いところなのです。暇をみつけてはちょいちょい行きます。たいがいは高浜運河沿いの遊歩道を自転車で行くのが通例です。
c0179267_11252044.jpg
 この倉庫の真っ白な壁面に、光の反射と影ができるといい感じになります。撮っていると、たまに守衛が何が面白いんだろうという顔で見ています。こんなロケーションは、かつての日活映画における別れの定番シーンを想起させます。ちょうど一枚写真のようにみえますが意図して撮ったわけではありません。たまたまこんな感じになったのも、2コマつなげて見せる半ちゃん写真のなせる技かもしれません。
                         (撮影に使った半ちゃんカメラは、オリンパスペン-D 32㍉ f1.9)
2013.3.24
by y-lu | 2013-03-25 07:28 | Comments(0)

スミオのひとりごと.106 No.166    

無防備が語るもの
 
 後ろ姿に眠り姿。
 どちらも無防備といえば無防備です。だからこそある意味そこから人間味がにじみ出るのではないかと思います。そんなところが面白くて後ろ姿を撮るのは割と好きです。無意識の饒舌さと言い換えてもいいかもしれません。ヤクザ映画全盛の頃、健さんの “後ろ姿がカッコイイ”なんてよくいわれましたが、あれは撮る側も撮られる側も意識したもので、ここで言っている事とは違います。後ろ姿写真をいつかまとめて写真集にしようかなと思っていたところ、誰かが先に本にしていたので止めました。
 眠り姿も格好の被写体です。列車内でよく見かけます。カメラを向けるとパッと目を覚ます人がいますが,何となくわかるんでしょうかね。
c0179267_13583172.jpg
 偶然、後ろ姿と眠り姿が並んだ半ちゃん写真になってしまいましたが、こんな無防備姿どうしの取り合わせもけっこういいんじゃないでしょうか。左は秋葉原でチラシを配っていたおネエちゃんで、道路の真ん中で仁王立ちになっていました。右の写真は銀座のインド料理を供するレストランの店頭での午睡です。この店には入ったことがないので判りませんが、店主かもしれません。 
                           (撮影に使った半ちゃんカメラは、リコーキャディ 25㍉ f2.8)
2013.3.22
by y-lu | 2013-03-22 21:12 | 半ちゃん写真 | Comments(0)

スミオのひとりごと.105 No.165    

つい撮りたくなるもの 2
c0179267_1150356.jpg
 日本橋の富沢町は古い家並みが残っていて雰囲気のある町です。
 この辺に来ると必ずカメラを向ける家があります。なんの変哲もない家なのですが、落ち文字がとてもいい風情をかもしだしています。印鑑屋さんだったようですが今は廃業されています。その名残が看板の文字です。今は二文字しか残っていませんが、斜めになって落ちかかっているのがなぜか写欲をそそります。
 普通の人が見たら何の興味ももたないかもしれませんが、ボクにとってはとてもオモシロイのです。印の文字が斜めになって落ちかけているのがいい表情なんです。町を流しているとこういう落ち文字状態のものや、ペンキが消えかかった看板をときどき見かけます。こういう状態は年月を経なければ起こらないわけですから、そこのところがいいわけです。
 すぐ近くに今は珍しい木造三階建てのある一郭があります。飲み屋街になっていますが、ここもよく撮るところです。ボクの写真集にも入っていますが、猫がとてもよく似合います。飲み屋の女将さんらしき人がくわえ煙草でずっとこちらを見ていました。灯りがつく頃になると、常連のお客さん相手にグチなどをこぼしている情景が想像できます。こういう飲み屋にそんな女将さんが出てくるのが小津安二郎映画の定番でした。
                          (撮影に使った半ちゃんカメラは、オリンパスペン-S 30㍉ f2.8)
2013.3.20
by y-lu | 2013-03-20 12:46 | 半ちゃん写真 | Comments(0)

スミオのひとりごと.104 No.164    

つい撮りたくなるもの

 たまに横浜に行きますが、行くと撮らずにはおけない風景があるのです。
 石川町駅から降りてすぐのところに中村川があります。撮るのはそこに係留されている船です。この船はもともと運搬用のダルマ船というらしいのですが、今は右翼の事務所として使われています。そのたたずまいがなかなかいいのです。
c0179267_22301471.jpg
 船上の同じ場所にいつも白い犬が寝ています。この犬がそのたたずまいに少なからず寄与しているのは、いうまでもありません。状況からみて番犬として飼われているのでしょうが、近寄って写真を撮ろうとしても眠ったままです。一度も吠えられたことがありません。この時は一度こちらに顔を向けましたが、関心なさそうに再びもとの体勢で寝入ってしまいました。理屈抜きに、こういう風景には心を動かされてしまいます。                                              (撮影に使った半ちゃんカメラは、オリンパスペン-EE3 28㍉ f3.5)
2013.3.18
by y-lu | 2013-03-18 23:00 | 半ちゃん写真 | Comments(0)

スミオのひとりごと.103 No.163    

フリーマーケット光景

 半年くらい前からフリーマーケットに顔を出すようになりました。
 ボクが行くのは大井競馬場で開催されるフリマです。時々、写真関係のものも出品されているので、思わぬ拾い物をする場合があります。なにせここでの価格帯はほとんど三桁ですから金がないボクにとって、面白いものを仕入れるのにうってつけの場所です。
 とにかく何が出ているのか予測がつかないのが魅力です。言い換えればゴミと紙一重のものを見抜く眼力が問われることになります。こういう光景を見ていると日本というのはモノが有り余っているのが判ります。まだまだ使える電気製品なども200円くらいで売っています。そんな掘り出し物を探そうと鵜の目鷹の目の大人を尻目に子供は遊びに夢中です。
c0179267_8332273.jpg
 いつも不思議に思うのがここに出店している人たちです。見ているとだいたい同じ顔ぶれです。出店するには4000円くらいかかるそうなのですが、こんな売値でよくやっているなと感心することしきりです。べつにボクが心配することはないのですが。継続して出店できるというのは当然ながらそれなりの利益があるからなのでしょうね。                                     (撮影に使った半ちゃんカメラは、コニカ-EYE2 32㍉ f1.8)
2013.3.16
by y-lu | 2013-03-16 09:08 | 半ちゃん写真 | Comments(0)

スミオのひとりごと.102 No.162    

東京マラソンの表と裏

 首都に定着した感のある東京マラソンですが、困ることがあります。
 ボクの住んでいるアパートの前がコースになっているためです。これ以外のマラソンもコースになっているのは同様ですが、東京マラソンだけはちょっと事情が違うのです。参加するランナーの数が桁違いに多いので切れることがありません。そのためいったん集団が来ると道を横断できないのです。日曜日は銀座方面へ自転車で向かうのでここを抜け出るのが骨なのです。
 ですからランナーたちが来る前に、ひとまず自転車をコースの向こう側に留めておかなければなりません。そして後で歩道橋を渡って自転車を乗りに行く手はずにしています。これがけっこう面倒くさいのですが仕方ありません。写真は昼頃に歩道橋を渡っていく時に撮ったものです。
c0179267_21383165.jpg
 まだこんなに道いっぱいに走っています。走るというよりも歩くに近いですが。近年は仮装行列の様相を呈していてマラソンとは言い難くなっています。沿道で待ち受ける家族や知人と記念写真を撮ったりしています。マラソンと称してやるからには、もうちょっとまじめに走るべきだとボクは思うのですが。
 右の写真はコースからはずれていますが車両が通行止めになっている時の状況で、こんな風景はこの時しか見られません。同じ第一京浜国道なんですが。半ちゃん写真ならではの対比です。
                        (撮影に使った半ちゃんカメラは、オリンパスペン-EE3 28㍉ f3.5)
2013.3.13
by y-lu | 2013-03-13 22:13 | 半ちゃん写真 | Comments(0)

スミオのひとりごと.101 No.161    

小咄11. WBC対チャイニーズ台湾戦

記者  「超強力エースの王建民を打ち崩せますか」
山本監督「大丈夫です。昨夜みんなでケンミンの焼きビーフンをたらふく食いましたから」

2013.3.8
by y-lu | 2013-03-08 09:13 | 小咄 | Comments(0)

スミオのひとりごと.100 No.160    

小咄10. WBC対キューバ戦

記者  「好調の内川を井端に替えたのは」
山本監督「内川が腰を痛めたようなので。キューバしのぎです」

2013.3.7
by y-lu | 2013-03-07 09:52 | 小咄 | Comments(0)

スミオのひとりごと.99 No.159    

ものは考えよう

 オリンパスペン-Sが不調になった。
 以前、某中古カメラ店のジャンク箱から拾い上げてきたものだ。シャッターボタンが埋没していて操作不能の状態だった。その割には数千円と高かった。
c0179267_14201219.jpg
 値付けに根拠があるのはもちろん理解できた。この個体は後に塗装したいわゆる後塗りというものだが、オリジナルだととてもレアで今までお目にかかったことがない。限られた数を報道などのプロユースに提供されたらしい。ワイドレンズを組み込んだオリンパスペン-Wも黒塗装で貴重だが、これはもっと少ないらしい。そんなわけで、後塗りのフェイクでもちょっと気分が違う。
 その日持ち帰りさっそく軍艦部を取り外して、陥没したシャッターボタンを引き上げたら作動するようになった。何回か撮影に使ったが快調に作動した。しかし、いつの頃か一度の巻上げでシャッターがセットしなくなり、二度巻上げなければ切れなくなってしまった。それで撮影できなくはないが、一コマづつ飛び飛びになってしまってフィルムがもったいないしハーフで撮る意味がない。半ちゃん写真家として、これは困ったということになってしまった。そんなわけで使わずに置いたままになっていた。
 しかしある日、ふとひらめいた。まず一回撮影して撮りきってしまい、それをパトローネに巻き戻し、次に未撮影の部分を撮るようにすればいいと思った。それには正確なコマ運びが必要だがやってみる価値はある。何故かと言うと、今まで何回もボクの半ちゃん写真について説明してきたように、フィルム上で偶然の出逢いによる組み合わせがさらに期待できるからだ。通常の場合ならば、当然連続して撮ったコマ同士の組み合わせしかありえない。
 幸か不幸かこの状況になってしまった以上、創造性のある使い方に転化できればいうことはない。これにはコマが重ならないように格段の注意が必要だ。通常の撮影でもコマ間の開きにバラつきがあるのは周知のとおりだ。ライカのような高級機にでもある。しかし、ぜひためしてみたい。それとは別にフルサイズ・カメラをハーフに改造して同じ撮り方をやりだしてもいる。それも重なりが問題になるが、こちらの方が理屈上ではカンタンなはずだ。この顛末をそのうちお知らせしたい。
 ものは考えようだ。窮状を嘆くのみで終わりにせず、いかにして活用するか。それが問題である。

2013.3.6









 
by y-lu | 2013-03-06 15:34 | 半ちゃん(ハーフ)カメラ | Comments(0)