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前田義昭という名の写真人の独白

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スミオのひとりごと.41 No.102

半ちゃん写真の決定的瞬間
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 決定的瞬間。
 アンリ・カルティエ゠ブレッソン氏のあまりにも有名な言葉です。写真の随を極めた名匠の言葉を、我が写真ごときに引用するのはおこがましいことではありますが、半ちゃんの特性を理解する上でも有用なのです。
 撮影時において後にも先にもないその一瞬、というニュアンスとは違って、半ちゃんのそれはネガのセレクト時にあります。隣り合わせた二つのカットをどう組み合わせるのか、それを決定する時が半ちゃん流の決定的瞬間です。仮にブレッソン的傑作のカットがあったとしても、その両隣のどっちかとマッチするかが分かれ目です。しなければボツとなります。そこがなかなか迷うところです。また、いろんな意味で難しくもあります。
 ボツといっても、通常の一点写真としては生きています。ただ、ハーフ判はその鮮鋭度においてフル・サイズに及ばないのは当然です。本来、ハーフ・ユーザーは画質よりもコマ数の多さを魅力としてきました。それはフィルムが高価だったからです。そんな時代を経てデジタルが席巻している昨今、フィルム・メーカーが相次いで撤退し、フィルム(とくに白黒)が再び貴重になっているのは皮肉です。
 少し横道にそれてしまいました。以前にも書きましたが、半ちゃん写真は偶然に左右されるところが多分にあります。時にはなぜこんなことをやり始めたんだろうと自問自答したりします。そんな時「人と同じことをやりたくないのがおまえの性格だろ」ともう一人の自分が語りかけてくるのです。そんなわけで、半ちゃんの面白いところはこれにつきると自分に言い聞かせて、また撮影に出かけて行きます。
 遊びごころが横溢する写真スタイルだと思っています。よしオレも、という人がいたらやってみてはどうでしょうか。ただし、泥沼にはまりこんでも自己責任であることは言うに及びません。

2011.11.29









 
by y-lu | 2011-11-29 15:44 | 半ちゃん写真 | Comments(0)

スミオのひとりごと.40 No.101

半ちゃん写真は面白い
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 半ちゃんカメラで撮る写真は偶然の妙があります。
 隣り合わせた2コマが、愉快で奇妙なシーンを現出します。新宿区の内藤町で微笑ましい看板をつけている民家があったので撮りました。次に通りがかった新宿御苑前の喫茶店で、車に乗った犬が待っていたので思わずシャッターを切りました。勿論計算してやっているわけではありません。時にはこんな取り合わせになるのが半ちゃん写真の面白さです。
 もちろんこんなに符合するのはそうそうありませんし、また、こういう写真だけでも面白くありません。「ぴったりだね」でおわってしまうからです。違った趣きの写真がぶつかりあって、それが融合しあってそれぞれ見る人の解釈が異なるというのも、半ちゃんならではです。
 いずれにしてもフィルム上で偶然に隣り合わせたというのが、面白いところではないでしょうか。下の写真は下校時の小学生が、大久保の本屋の店頭で鉢合わせたところと、韓流ショップに見入る人をとらえたものです。
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2011.11.5







 
by y-lu | 2011-11-05 11:52 | 半ちゃん写真 | Comments(0)