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前田義昭という名の写真人の独白

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スミオとコトジの物干場談義.4 —No.59—

 阪神タイガースについて、つい最近知った事。

 この前阪神のホームページを見ていたら、ユニフォームの変遷についての記事がありましたので興味をもって見ました。
 何故かと言うと、時々ニュース・フィルムで見る黒いユニフォームに関心があったからです。最近ではダイエー時代からソフトバンクが同色を採用していますが、ご存知のように上着だけで下は白でした。阪神は上下とも黒で凄みがあった、と思っていましたが、実は黒ではなく濃紺だったのです。
 モノクロ画面で、黒に見えていたのです。当時のユニフォームを着た別当薫らの姿が強烈な印象に残っています。そして、ボクのイメージでは白のストライプが入っていたのですが、これは違っていました。1948年から2年間だけ採用されていたそうです。濃紺の生地を使った理由というのが、いかにも戦後の事情を反映しています。
 資料によると、本当は縦縞にしたかったらしいのですが、戦時中の事で疎開させていた生地が底をついてしまい、やむなく濃紺の生地にしたそうです。そんな事情があったとは露知りませんでした。
 それにしても、このユニフォームのインパクトが強いので、復活させたらどうかというのが、ボクの持論です。今のビジターのグレーに代わって、上下黒地に白のストライプ(強すぎればグレー)にすれば、更なる存在感が増すと思うのです。勿論帽子も黒でストライプ入りです。つばは白かグレーの方がもしかしたら効果的かもしれません。
 夏は暑そうですが、ほとんどナイターなので問題ないでしょう。この提案、採用されたら絶対支持されると、自信を持って阪神球団にお薦めします。

2008.9.14
by y-lu | 2008-09-15 07:41 | 日常雑感 | Comments(0)

スミオとコトジの物干場談義.3 —No.58—

 オキュパイドについての考察 2
 
 結局2回行きました。ベルリン滞在中にオキュパイドをテーマにした写真展が催されていました。当地の人にとっても興味の対象である事が窺えます。日本でこれに関する文献を探しているのですが見つかりません。
 オキュパイドという言い方は、正式な呼称かどうかも判りません。ネットで検索しても出てきません。恐らく不法に占拠しているような状況かと思われるので、なかなか取り上げにくいのかもしれません。
 話ができれば取材できたのですが、英語も喋れないのに、ましてやドイツ語などチンプンカンプンです。この時はとてもジレンマを感じました。
 自由人の集まりといっても一定の規律はあるようで、Programmというタイトルの立て札には、時間を区切って行事らしきものが書いてありました。
 K子さんによると、ここ以外にも何ケ所かあるようなことを言っていました。
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 GOOGLE EARTHで上空から探索を試みましたが、これがなかなか見つからないのです。ベルリンに一週間いましたが、方向感覚がまったくつかめないままに終ってしまいました。K子さんのご主人が中央駅までクルマで迎えにきてもらっていたので、最初からどの方向に向かったのか、まるで判らなかったのです。
 ベルリンほど地理が掴めなかった街は初めてです。けっこうあちこち歩き回ったのに、そういう街ってあるんですね。まるで狐につままれたようです。
「ベルリン天使の詩」って映画がありましたが、ああいう感覚に落ち入る雰囲気はあります。夢とうつつの狭間というか、あの象徴的な戦勝記念塔に腰掛けた天使のシーンが想い出されました。そんなような独特の雰囲気をもつ街でした。
 結局、オキュパイドが最も印象強く残ったのが、ベルリンです。人が多く集まるブランデンブルグ門や、その周辺の観光地化したチェック・ポイント・チャーリーには、ボクはそれほど興味はありません。しかし、戦勝記念塔には行きました。やはり、映画のイメージが印象的だったのは否めません。 
 思いがけないものを発見した歓びは、何ものにもかえがたいものです。それが旅の魅力のひとつでもあります。しかし、言葉の壁で未消化のまま去らなければならなかったのは重ね重ね残念でした。東西を隔てる壁はなくなったのに、この壁だけは厄介です。
 いつかは再訪して、オキュパイドをじっくりと取材してみたいと考えています。どういうコミュニティを形成しているか、興味があるのでもっと掘り下げた写真を撮ってみたいのです。
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2008.9.10
by y-lu | 2008-09-10 06:32 | 仕事交差点 | Comments(0)

スミオとコトジの物干場談義.2 —No.57—

 ベルリンのオキュパイドについての考察

 かつて鉄道が敷かれていた跡の台地から見ると、樹々の間に大小様々なトレーラー、廃車になった旧式のバスや奇妙な形の車が好き勝手に連なっていたのです。ひと目見ただけで、そこには何か惹き付けられるものがありました。
「これは面白そうだ」
 ボクはちょっと嫌がる家内を促し、その地へ降りて行きました。
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 一歩足を踏み入れると、独特な空気感がありました。先程までの街とは隔絶した匂いが漂っています。もしかしたら、屈強な犬が飛び出してくるのではないかと警戒しながら、さらに奥へと行きました。
 人の気配が感じられなかったので、どんどん進んで行くと空間が広がり、女性が二人いました。ボクらを意識することはなく、そうかといって無視するでもない空気が支配していました。
 言葉が通じるわけでもないのにボクは話かけました。何かあいさつのような言葉を、ベンチで読書していた方が反応しました。ボクは手持ちのカメラを向けて、了解を求めると、ニコッと笑って応えました。
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 ハンモックの女性の横には犬がいましたが、屈強どころか間の抜けた顔で、我々を眺めています。ボクは携帯していた「猫の時間割」を、お礼として読書の女性に差し上げました。女性はそれほど喜ぶ風でもなく、本を受け取ってパラパラとページをめくると、そこで少し困ったような笑みをもらしました。
「猫はいないの」
 何となくそんなニュアンスで尋ねると、否定するような反応です。
 さらに奥に進みましたが、猫はやはりいないようです。あるいは、いてもたまたま出ていなかったのかもしれません。その先には、太陽エネルギーを利用する調理器具や食用ウサギ、子供の遊び道具もありました。ひととおり見た後、我々はそのエリアから出てきました。
「ああ、オキュパイドね」
 K子さんはこともなげに答えました。ドイツ人と結婚してベルリンに居住する日本人女性です。我々はホテル代を節約するため、K子さんのお宅に泊めてもらっていたのです。所有権が不明な土地に、ドロップアウトした人たちが住みだしているらしいのです。いわばドイツ版のヒッピーです。それをオキュパイドと表現していました。
 考えてみればドイツの土地でオキュパイドとは変なのですが、ボクはそれ以上は聴きませんでした。K子さんは、少々胡散臭そうだったからです。彼らは以前、古物商を営んでいました。日本でも露店で商売をしていました。そこで知り合ったのです。他の店と違って、彼らの店はひと際異彩を放っていました。
 ライカやその他のカメラ、レンズなどの光学製品を中心に商っていました。日本人とドイツ人のコンビというだけでも目立つのに、珍しいカメラを陳列していましたのでそこだけはいつも黒山の人だかりです。
 ボクらもK子さんの店で、色々なものを買いました。カメラやレンズに、旧いラジオや時計などです。それが縁でドイツにまで来てしまっていたのです。(続きは後日)

2008.9.5
 
by y-lu | 2008-09-05 12:53 | 仕事交差点 | Comments(0)

スミオとコトジの物干場談義.1 —No.56—

 コトジがいないので。
 今月から物干場談義です。しかし、ボケとツッコミが揃ってこそ、このタイトルなのに、コトジという有能なボケがいないんじゃ現実感がありません。やはりコトジもスミと同様、大変存在感のある猫だったというのが、つくづく分かるのです。このとぼけたキャラクターをもっている猫は、他にはなかなかいません。しかし、とりあえず代案を考えるまでは、対話の部分は中止としておきます。
 GOOGLE EARTHで空中散歩を楽しんでいます。こんな面白いものがあったとは、つい最近まで知りませんでした。たしか、大江健三郎の小説のなかで宇宙の果てから、地球を見つめる鷹のイメージを書いたシーンがありました。ふと、そんな思いにとらわれそうになります。
 宇宙から地球に高速度で突入していく擬似感覚が味わえます。地球の、ある一部分に一直線に突き進んで行く、何ともいえない痛快さがあります。宇宙旅行をしたいという事とはまた違います。実際に宇宙旅行をしたとしても、暗黒の世界に漂っているだけで多分つまらないと思います。恐らく一日で飽きてしまうはずです。それは想像できるのです。シミュレーションされたものから一歩も出ないはずです。
 いままで訪ねた世界の都市を、再び空から眺めるのもいいものです。しかし、行った場所を特定するのはなかなか困難です。地上を歩いた時と、空からではやはり違うからですが巨大な施設はすぐに判ります。以前は、現地で競馬場を探すのに苦労をしました。これだと容易に見つけることができます。ニューヨークのアケダクトやベルモントパーク競馬場、ヤンキースタジアムやシェイスタジアムもすぐに上空から訪問できました。
 かつてここに足を運んだ時の事を思い出しながら見ていたのです。ぜひ、皆さんも愉しんでみてはいかがでしょうか。えっ、もうやってるって。

2008.9.3

  
by y-lu | 2008-09-03 08:52 | 日常雑感 | Comments(0)