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前田義昭という名の写真人の独白

小池は蹉跌をふむか —スミオのひとりごと283 No.383—

 人は自分の力を過信するあまり取り返しのない言葉を発して墓穴を掘ることがある。
 民進党のリベラル派議員の受け入れの判断で “さらさらない” や “排除” というまさに人格を傷つける言葉を発した。それがマスコミによってひとり歩きし、想像外の影響をもたらした。これを聴いた国民はなにを尊大なと思うだろう。マスコミ出身の小池にしてはあまりにも脇が甘すぎた。後になってあれが潮目だったということが今から充分に想像できる。
 行き場を失ったリベラル系の枝野が立憲民主党を旗揚げした。小池が触媒の役割をして、右と左の寄せ集め政党の民進党の解体をした功績はみとめなければならない。本来は民進党自身でそうしなければならなかったはずだ。流されるままでそのパワーすらなかったということか。
 結果的にはこれでそれぞれの立ち位置がはっきりした。リベラル系の立憲民主党は同情や判官贔屓、保守ぎらいの層から支持を集め思いのほか勢いをつけるだろう。選挙民にとっては判断基準が明確になって良かったともいえる。
 政治は一寸先が闇と前回も書いたが、一週間もしないうちにどんどん情勢は変わっていく。今の情勢では小池が出馬しない観測がつよい。しかし、出馬しなければ事実上の敗北宣言に等しくなって議席はあまり期待できないだろう。このプロセスをたどれば、次の次はもう難しいといえる。進むも地獄退くも地獄なら出る可能性はまだ充分ある。肉を切らせて骨を断つリスクを引き受けた不退転の決意があればだ。
 このところの小池は自民党との対決姿勢がうすらいでいる。結局自民党とそう違わないじゃないかという流れになっている。その一因は希望の党の起ち上げの時、日本のこころからきた中山がいたことだ。あれはとても違和感があった。どうしてこういう右寄りのそれもポンコツ婆さんを結党に参加させたのだろう。それも夫婦で参加するという。これが著しく清新さを消しイメージを悪くした。これこそ排除すべきだったのではないだろうか。
 このムードを一挙に逆転するには、小池は出るしかないと思う。

2017.10.4











by y-lu | 2017-10-04 15:24 | 日常雑感 | Comments(0)