一番大事なことを曖昧にしたままの日本とベルギーのオリビエ・ドビ —スミオのひとりごと217 No.317—
ベルギーのリエージュ劇場のシンボルマークをデザインしたオリビエ・ドビという人は、この盗作問題があって初めてその名を知った。
TBSの「ひるおび」というテレビ番組では司会者をはじめ、オリビエ・ドビを寄ってたかって攻撃していた。ケンタッキー・フライドチキンの人形に良く似たスポーツ評論家や相撲に詳しい厚塗りのミュージシャン、タレント弁護士などが異口同音にこの機に乗じた売名だとちゃかしていたのだ。また同局の朝のバラエティで元宝塚がお互い日本人なんだからそんなに佐野のことを言うのはどうなんでしょうかというような発言をしていた。
これらの人に言いたいのはあまりよく知らない分野のことは思いつきで発言しないほうがいいということだ。テレビでコメンテーターが的外れなことを言うと普通の視聴者は真に受けてしまう。その結果、ボクのような視聴者には無知をさらけだしコメンテーター自身の評価を下げることにもなる。ケンタッキー顔などはスポーツ評論で、日頃からその慧眼に敬意をもっていたのに残念だ。日本人だから日本人に肩を持つのが当然だというような、単純でトンチンカンなことを軽々しく言わない方がいい。
言っとくが、原因はオリビエ・ドビではなく日本側にある。だから間違っても売名行為などというべきではない。パクった作品を決して認めようとはせず、問題を家族へのバッシングに転化して逃げようとする佐野こそ日本人として恥ずかしい。(佐野は在日らしいが、それは仕事とはなんの関係もない。また人種的なことで攻撃すべきではない)
オリビエ・ドビ側が盗作を認めないかぎり訴訟を取り下げないといった態度は見事だ。ボクがその立場であってもそうする。曖昧決着ばかりを計ろうとする集団無責任体制の日本人どもに鉄槌を加えてほしい。自浄作用が全く機能していない日本人には外圧に頼るしかない。勿論、裁判の結果はどうなるか判らないが。盗作問題でいろいろな人が現れたが、オリビエ・ドビが一番まっとうな人間のような気がする。
2015.9.6
by y-lu
| 2015-09-06 11:49
| 日常雑感
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