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前田義昭という名の写真人の独白

スミオのひとりごと195 No.295〈絶妙のボディラインのミノルタSR-1〉

絶妙のボディラインのミノルタSR-1 

 たまには世情の憂さからはなれて気分良く書けるカメラについて述べてみたい。
 ミノルタの一眼はいままでボクの視野の圏外にあった。ニコンみたいに性能にうらうちされた神話的ブランド力を感じなかったからだ。だから触ろうともしなかった。しかし今ではSRさんスンマヘンの一言だ。初代ミノルタSR-1のデザインはいい。今更になって評価したい。わざわざ初代とつけたのは、以後のSR-1は外付け露出計を付けるための台座が不格好に張り出しているためデザインが台無しになってしまったからだ。本来これを取り上げるのはSR-2でなければならない。なぜならSR-1はSR-2から1000分の1秒が省かれた低価格の普及版だからだ。しかし無用の長物の1000分の1秒のないSR-1の方がボクにとってはむしろよい。いままで撮影時、1000分の1秒でシャッターを切ったことが一度もない。500分の1秒だってほんの数えるくらいしかない。だからない方がいいのだ。逆にいえばその時代は1000分の1秒というものにそれだけの付加価値をもたせたのだ。ついでに書くともうひとつの無用の長物はセルフタイマーのレバーだ。ホールディングの際邪魔になってしかたがない。キヤノンのFTbの前期のレバーは突起が大きくてとくにもちにくい。
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 さてこのSR-1だが、曲線と直線が実に見事に融合していると思うのだ。ミノルタといえばSRT-101に代表される角張っているイメージがある。このSR-1は軍艦部での段のつけかたを絶妙にデザインしている。前から見るとサイドの段が実にいい感じを出して全体を小さくみせる役目をはたしているのだ。それが非常にスマートなラインとなっている。後ろから見た流線型も美しい。これのブラックもいいと思う。ただ今の時代ブラック信仰はしないほうがいい。昔はほとんどクロームだったのでブラックはひときわ目立った。しかし、いまは黒が主流でかえって白のほうが差別化できる存在になっているのではないか。そうはいってもこの頃の金属ボディの塗りブラックはとても味があってほしくなるのは理解できる。ミノルタのブラックはとくにきれいだ。
 このシンプルな構造の頃の一眼レフはミノルタに限らず故障した個体が少ない。ペンタックスはけっこう多いが。だからオークションで手に入れてもそう不安はない。難点はレバーの巻上げが固いことと、シャッター音が大きいことだ。これを持った後、ニコンFのレバーを巻くとフィルムが入っているのかと思うくらいだ。しかし、これに目をつむっても余りあるのがSR-1の初代だ。
 レンズはミノルタのパンケーキタイプのロッコール45ミリF2.8。なかなか手に入らないレンズで他社のものより抜きん出て超薄型だ。バッグに出し入れの際はとくに重宝する。

2015.3.13
by y-lu | 2015-03-13 14:58 | カメラ全般 | Comments(0)