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前田義昭という名の写真人の独白

スミオのひとりごと.70 No.130    

尖閣諸島問題の続き

 おこぜみたいな顔をした昼行灯長官が、20億円で国による尖閣諸島購入計画が進んでいるとテレビで話していた。本物のおこぜは美味だが、こっちは煮ても焼いても食えない。
 顔のことを言っちゃ失礼だが、もう一人のブタマンを押し潰したような顔が度々テレビに登場すると、できれば美しいものを観たいと思っている視聴者はそれだけでげんなりする。つくづく政治にも顔が大事だと思う。こんな顔付きの政治家が国民の期待に応えられるわけがない。
 石原が条件付きで国の購入に譲歩する書簡を送ったが、まったくの無反応ということだ。石原が言うように実に無礼千万な対応だ。拒否するならそのように回答すればいいのにそれもしない。
 これこそ官僚のやり口だ。官僚の顔色を見て政府が従った結果に他ならない。尖閣を現状維持のまま管理したい国は、石原の船着き場を設置する条件をのみたくない。かといって拒否すれば、世間の非難を受ける。なぜならば、石原の方が日本人としてまっとうなことを言っているからだ。あいまいなままにしておけば、後に都から譲り受ける場合後づけで何とでも言える。
 これが官僚の知恵だ。この連中はこういうことを平気でやる。常識に適わないことをやっても良心の呵責を感じない。身分保障されて、何をやっても責任を問われないところにいると、このように人間性を喪失してしまうのだ。国や国民のことよりも省益のことしか考えないようになる。
 外務省にチャイナ・スクールという、中国に対して腫れ物にさわるような言動をする連中がいるらしい。解りやすく言いかえれば売国奴だ。仮に中国と戦争になったらこいつらは中国のスパイとして動くに違いない。お前らはどこの誰から給料をもらっているのだと言いたい。
 十月に石原が尖閣に行くと言う。上陸したら逮捕すればいい。それだけの度胸があるならば。この問題を鮮明にするためにも、むしろ逮捕された方がいいと石原も思っているのではないか。自国の領土に上陸した他国の犯罪者を拘留もせず即座に強制送還させ、自国民の都知事が自国民の利益を目的に上陸した際、逮捕して留置場に拘留させたらまさしく全世界の笑いものになる。
 それにしてもこの問題を先送りにしたのは日本の敗北だと言っていい。我々の世代は知恵がないといって後世に委ねる鄧小平の策略にまんまと乗った自民党の責任は大きい。知恵がないどころかこの人物は相当な策士だ。当時の中国は今と較べようがないほど国力が小さい。そんな時に日本と交渉しては劣勢になる。国力がついた後に交渉したほうが有利になると読んだのだろう。また問題を先送りにすることは、とりもなおさず領土問題がいつまでも継続することに他ならない。この点では日本は鄧小平に負けたといえるのだ。今となって気がついてももう遅い。

2012.9.4
by y-lu | 2012-09-04 13:56 | 日常雑感 | Comments(0)