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前田義昭という名の写真人の独白

スミオのひとりごと.46 No.106

届く言葉を持たない政治家たち

 大阪で政治家に転身した橋下徹という人の発言を聞くにつれ、国政政治家たちがいかに届く言葉をもっていないかをつくづく感じさせられました。
 先だってテレビ東京に出演した野田総理の発言を聞いていましたが、結局のところ何を言ったのかボクの耳にはひとつも残りませんでした。何だかんだとぐちゃぐちゃ喋っているのですが、結局何も届いてこないのです。小沢にしても、これほど言行不一致な政治家も珍しいと思います。以前からのテレビ発言ではけっこういい事をいっていると感じたものですが、やっていたことは出所がはっきりしない金で不動産を買い漁っていただけです。それも秘書の宿舎にするといって建物・土地を手に入れているわけですから首を傾げざるをえません。俺は天下国家を論じる政治家だと大言を放ち、一方では自身の政治資金管理団体の億にものぼる出入金を秘書にまかせて、一切チェックしていないそうです。自己の政治資金すら他人まかせの人間に、どうして何十兆もの国家予算の配分をはじめ、難問山積の天下国家をまかせられるのですか。この男は本当に頭がおかしいのではないかと思いました。
 一議員あたり歳費を含め年間1億ほどの経費が使われる国です。ぬるま湯につかりすぎているのです。こんなおいしい特権があるなら手放せなくなり、世襲したくもなるでしょう。政治が職業化しているのです。言葉に力がないのが当然です。それに較べて確実に届く言葉を持っている橋下は、ある意味素人だからいいのです。我々と同じ立ち位置で、単純におかしいと思う事をひとつひとつ洗い直して行こうとしているからです。既成の政治家のように役人の言う事を鵜呑みにして、スルーしない姿勢が改革につながっていくのだと思います。
 以前ボクは税収以上の国債を発行するのはだめで、税収だけで予算を編成しろと書きました。橋下も同じ発言をしていました。そうすれば、国家公務員をはじめ天下り先の独立行政法人などに予算が回らないから、自然と無駄遣いがなくなるのです。国家公務員や大都市圏の地方公務員は優遇されすぎています。だいたいこれら公務員の給料は今の半分で充分です。また人数も今の半数で機能できます。この条件にするからいやなら辞めろといっても絶対に辞めません。役所はおいしい職場だからです。ほとんどの公務員は遊んでいます。
 役人なんか何人いてもまったく生産性がありません。むしろ多くいる方が民間の生産性を阻害するのです。政治主導なんて偉そうに言っていた民主党は何ですか。結局官僚のいうままに従うていたらくです。そりゃ長年同じセクションで専門家している官僚の方が知識が豊富なのは当たり前なのです。しかし、この連中には今まで積み重ねられた既成知識しかありません。いわばコンピュータに入れられたデータと同じです。混迷を突破するアイデアがないのです。それをやるのが政治家の度量や力なのです。大阪の橋下にはそれが備わっているから言葉に力があります。
 今の防衛大臣は何ですか。おどおどした顔を見ているだけで自信がないのが判ります。目白の豪邸で「ババ、もっとしっかりしなくっちゃ」と鬼嫁の晩酌を受けながら「こりゃ、またママに一本とられたな」なんて頭をかきながら言っている図が見えてきます。
 次期総選挙が取りざたされています。こんな体たらくな政治家を拒否するいい方法があります。選挙に行かない。いいえ違います。それなら誰かが当選してしまいます。選挙に行って候補者の誰も当選させない方法です。これをやられるのを政治家や官僚が一番恐れているのです。どういう方法かは、衆院選が現実になったらあらためて書きます。

2012.3.1
by y-lu | 2012-03-01 12:45 | 日常雑感 | Comments(0)