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前田義昭という名の写真人の独白

スミオのひとりごと.32 No.93

 政党交付金の考え方

 第一回目の政党交付金80億円が、9党に交付された。
 今年の年間総額は320億円になるという。全部税金である。この制度は不透明な献金を断ち切るためにつくられたはずである。ところがそうなったという話は一切伝わってこない。小沢などははっきりしない金で不動産を買い漁り、記載漏れなどで裁判になっているのは周知のとおりだ。前政党時代に得た交付金を国に返還せずに手下に配ったという報道もあった。
 大震災で国難の折、各政党は受け取らずに返還すべきという意見やこの際この制度を改めるべきとの論調もある。共産党だけが当初より一切受け取りを拒否していると胸を張っている。しかし、受け取りを拒否したところで、官僚にかすめとられるだけで何の意味もない。たんなる小学生的潔癖論である。
 ボクは以前このことについて共産党に提案した。反対するのはいいが、制度が現にある以上受け取ってその全額を、鉛筆やノートなど文具を購入し開発途上国の子供たちに届ければよいと提案した。鉛筆やノートに「日本共産党からの贈り物」と記して。
 そうすればどんなにその金が生きることか。拒否したところで天下りなどで無駄に使われるだけで官僚たちの喜ぶ顔が浮かぶだけである。共産党は多分こう反論するだろう。交付金は政党活動に使われることを義務づけられていると。だったらこう解釈すればいい。交付金を政党活動に使って、元々共産党の保有する資産から同金額をそれに充てればいいはずだ。紙幣に名前は書いてないのだよ、共産党よ。
 これと同じことが今回の返還論にもいえる。国に返還したところで無駄金になるのは決まっている。全党が受け取った交付金の全額を被災地に寄付せよ。この使い途が、交付された金のもっとも生きる方策である。誰も文句を言う人はいまい。

2011.4.22








 
 
by y-lu | 2011-04-22 09:59 | 日常雑感 | Comments(0)