人気ブログランキング | 話題のタグを見る

前田義昭という名の写真人の独白

スミオのひとりごと.29 No.90

役人よ

 今これを書いている時にも地震が起きた。
 3月11日の東日本を襲った激震の被害は日を追って増大し続けている。当初マスコミでは三桁の人的被害を報じていたが、三陸地方が未曾有の津波で壊滅した映像を見ると、これはとんでもない死者数になると思った。現在では千人台と出ているが、自分のみたところでは十万人台にまで及ぶとみた。海岸の町が根こそぎやられているので、中小の地区はまだ未把握になっているし、まだまだ実態を掌握するまでに至っていないからだ。
 公僕という言葉がある。いうまでもなく公務員のことだ。この言葉は死語になっているといっていい。国民に奉仕しなければならない人間が、民間の平均的な年収をはるかに超えた収入を得ているにもかかわらず、なにも仕事をしていない。旧社会保険庁が典型的だが、国家公務員にしろ地方公務員にしろ国民の税金をかすめとってのうのうとしているのだ。ご存じのように、役人というものは何の生産性もない。それが今の日本では皆が仰天するような収入を得ているのだ。どう考えてもおかしい。
 被災地には、企業が飲料水やカップラーメンその他を提供する動きが出ている。民間からもボランティアの動きもでてくるはずだ。こんな何百年に一回の国難の時、現役の役人はもちろん、天下りでうまい汁をすっている元役人たちが、自分たちがかすめとった税金の半分くらいを国家に返還して、被災地のために役立てもらおうとする動きがおこらないのが不思議でならない。また、少なくとも今の半分の人数でも通常の業務に差し支えないはずだから、半分を被災地に向かわせてマンパワーになろうという動きがないのが不思議でならない。
 それが公僕というものである。役人よ、薄給に甘んじていても寸暇を惜しんで人のために奔走した先輩がいたことを忘れるな。お前たちが国を滅ぼす元凶である。

2011.3.14 
by y-lu | 2011-03-14 10:22 | 日常雑感 | Comments(0)